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Y-HOUSE

"自然素材で仕上げた立体志向の健康住宅"

隣接するマンションからの視線や北側隣地に対する日照への配慮や将来的な周辺環境の変化などに対応する形態として、家型の一辺を敷地なりに斜めに切り落としたボリュームが導き出されました。
2階にリビングを設定し、その周囲に書斎やテラスやロフトやキッチン、水廻り等を外部との緩衝帯として配しています。リビングは外部と直接ではなくワンクッションおいて繋がることで適度な距離が保たれ、カーテンやブラインドをしなくてもプライバシーを気にせずにゆったりとくつろいで過ごせるようになっています。
リビング自体は白い漆喰塗装でスッキリと仕上げつつ、白壁に穿たれた開口を通じて、緩衝帯に用いられている木や土壁等の多彩な素材の表情や切り取られた空が垣間見えることで、シンプルながらも多様さの感じられる場となっています。同時に、それぞれの場に応じて設定されている床レベルが場所同士の多様な繋がり方を生み出しています。
外部の仕上げは、各方位ごとの年間日射受熱に対する断熱性・壁体内通気促進を考慮して、東西壁面は火山灰による土壁、屋根と南北壁面は黒系金属板を用い、自然素材と工業製品の質感を積極的に際立たせるように各面で対比的に仕上げています。

家族構成:夫婦+子供2人
構造・規模:木造2階建+ロフト
敷地面積:128.52m2
延床面積:139.47m2 ※ロフト含まず 
撮影:多田ユウコ

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